📘 でんでんむしのかなしみ(The Sorrow Of The Snail)
さく : 新見南吉
え : かみやしん
出版社: 大日本図書
6月はアジサイとでんでんむしの季節ですね。
この物語のでんでんむしは、ある日、自分の背中の殻の中には、かなしみがいっぱいに詰まっているのではないかと思い、お友達に相談してみます。でも、どのお友達の返事も同じ。それは生きていく上で、とても大切なことだったのです。
洞察力に満ちたでんでんむし君に、人生訓を教えてもらった気がします。
この本には、他にもやわらかで、心洗われるようなお話が4編収められています。
・<詩>一年生詩集の序
・でんでんむしのかなしみ
・里の春、山の春
・木の祭り
・でんでんむし
にじむような、水彩の穏やかな色遣いが、すべてのお話を包み込むようです。